めぐり逢い:AN AFFAIR TO REMEMBER
ケーリー・グラントとデボラ・カー主演のすれ違いメロドラマの名作で、レオ・マッケリー監督がシャルル・ボワイエ、アイリーン・ダンで作成した映画を自らリメイクした作品です。
プレイボーイとしても名高い画家ニッキー(ケーリー・グラント)と歌手テリー(デボラ・カー)は、ニューヨークに向かう豪華客船の中で知り合う。
お互い婚約者がいるにも関わらず意気投合し、惹かれあってしまう二人。
船がニューヨークに到着した時、お互いの恋愛関係を整理して、数ヶ月後にエンパイアステートビルの屋上で会う事を約束するのだが、約束の日エンパイアステートビルに急ぐテリーは、交通事故に遭ってしまう。
そんな事など知る由もなく、約束の場所でテリーを待ち続けたニッキーは、一日中待っても現れないテリーに約束を破られたと誤解し・・・。
もう典型的なメロドラマです。
メグ・ライアンが出演する「めぐり逢えたら」の中で、彼女と友人がこの映画を観て泣いている場面がありますけど、あのニッキーが待ちぼうけとなる場面って、石原裕次郎の「銀座の恋の物語」でも使われているし、昔の携帯電話などない時代のロマンチックな要素が凝縮されている感じがします。
テリーに振られたと思い込んでいるニッキーが、足が不自由になってしまったテリーと偶然再会する場面も良いですね。
いつ真実に気がつくのかヤキモキさせながら、その場では二人は別れてしまう。
こういう間のもたせ方が良いよなぁ・・・。そしてラストのハッピー・エンドの場面と、そこで直ぐ終幕にしてしまう潔さ。
昔の映画って、本当にお洒落ですねぇ。
この映画でのデボラ・カーの清楚な美しさもひときわですし、ケーリー・グラントの都会的な大人の雰囲気もなんとも言えず素敵です。
この作品は何度も観ているけど、やっぱり良いわ・・・。
製 作 | 1957年 アメリカ |
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監 督 | レオ・マッケリー |
出演者 | ケーリー・グラント デボラ・カー |
音 楽 | ヒューゴ・フリードホーファー |