めぐり逢えたら:SLEEPLESS IN SEATTLE
トム・ハンクスとメグ・ライアンが共演したラブ・ストーリーですが、二人がからんで演技してる場面はほとんどないというラブ・ロマンスにしては面白い構成の映画です。
愛する妻をガンで失った建築家のサム(トム・ハンクス)は、心機一転とばかりにシカゴからシアトルに8歳の一人息子ジョナ(ロス・マリンジャー)と一緒に越して来たが喪失感はつのるばかり。
そんな父親の姿に心を痛めたジョナは、気落ちする父親には新しい奥さんが必要だと考えて深夜放送のラジオの人生相談番組に電話をかける。
ジョナの語りかけと、妻を亡くした辛い心情を語るサムの言葉を聞いていたのは、ボルティモアに住むアニー(メグ・ライアン)。
二人の言葉に感動したアニーは、婚約者がいるにも関わらずサムに手紙を書く。
妻を亡くして悲嘆にくれている男性。
胸のときめきがないままに同僚の男性と婚約を決めた女性。
そんな二人のふとしたきっかけから生じた不思議な縁を描いたラブ・ロマンスです。
世の中には寂しい気持ちを抱えて生きている人がいかに多いのか、どことなくユーモラスな雰囲気を感じさせながらその事実に気づかせてくれる作品です。
物語の背景にレオ・マッケリー監督の「めぐり逢い」があって、登場する女性たちがこの作品を観て泣くところがおかしい。
ラストシーンがエンパイア・ステートビルでの出会いというのも「めぐり逢い」を意識しているみたいですけど、何やら洒落ていますよね。
製 作 | 1993年 アメリカ |
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監 督 | ノーラ・エフロン |
出演者 | トム・ハンクス メグ・ライアン |
音 楽 | マーク・シャイマン |