ベニイ・グッドマン物語:THE BENNY GOODMAN STORY

ベニイ・グッドマン物語

この映画は「キング・オブ・スイング」と呼ばれたジャズ界の巨匠ベニイ・グッドマンの、幼い頃に音楽の世界に入る場面から伝説のカーネギーホールでのジャズ・コンサートを成功させるまでを、グッドマンの不器用な恋愛をからめて描いた伝記音楽映画の傑作です。

映画のプリントは古いですけど、全編に流れるスィング・ジャズが楽しく気持ち良く、ライオネル・ハンプトンなど実際の超一流ミュージシャンが出演していて、管理人が大好きな作品の一つです。

愛情物語とかグレン・ミラー物語とか、こういう伝記音楽映画もアメリカ映画の得意なジャンルの一つでしたが、今ではこういう映画をなかなか作れないでしょうね。

マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」とか良い映画ですけど、作品の雰囲気は相当違うし、かといってマイケル・ジャクソン・ストーリーが作られるなんて想像できませんものね。



まだ世間に認められていないクラリネットの名手ベニイ・グッドマン(スティーヴ・アレン)を助ける為、富豪の息子ジョン・ハモンドが、自宅で催されるプライベートなクラシック・コンサートにベニイ・グッドマンを演奏者として招く。

ベニイをジャズ奏者として見ていたジョンの妹アリス(ドナ・リード)は、ベニイがクラシックの演奏に失敗して恥をかくのではと心配するが、ベニイの演奏するモーツアルトを聴いて驚き、クラシックでも一流の実力を持つベニイのジャズにかける熱意に惹かれていく。

こういうエピソードが管理人は好きですね。

ジョンと一緒にベニイのそばにいるうちにアリスはベニイに恋をして、ベニイもアリスに惹かれているが、身分が違いすぎるとベニイとアリスの結婚に難色を示すベニイの母親に遠慮してベニイはアリスにプロポーズが出来ない。

しかしベニイからのプロポーズがなければ一緒にならないと語るアリス。

そしてジャズが初めてカーネギーホールで演奏されるその日・・・。

ラストのアリスとベニイの母親との会話の場面は良いですねぇ。

ちなみにアリス・ハモンドはベニー・グッドマンと実際に結婚しています。


製 作 1955年 アメリカ
監 督 ヴァレンタイン・デイヴィス
出演者 スティーヴ・アレン
ドナ・リード
音 楽 ジョセフ・ガーシェンソン


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