約束
「約束」は岸恵子とショーケンこと萩原健一が主演した日本映画で、しみじみとしたとても良い映画だと思います。
列車の中で出会った二人の女性とまだ若い男。
訳がありそうな風情の女に男は興味を抱き、何度か彼女に語りかけるが女の口は重い。
やがて男は女が囚人であり、看守に守られて母の墓参のため仮出所している事を知る。
影のある美しい年上の女性に惹かれる男と、そんな男に心を開く女。
いつしか二人はお互いを求め合い、女が出所する2年後に会うことを約束する。
しかし男は、彼自身が逃亡中の強盗犯で、女と別れた直後に警察に捕われる。
荒筋をざっと書くと身も蓋もない話のように思えますが、これが哀愁を漂わせた実に良い映画なんですよね。
管理人が観たのは今から30年以上前だと思います。友人に誘われて二本立ての映画を観に行きました。
一本はこの「約束」で、もう一本はバート・ランカスター主演の「泳ぐ人」という問題作。当時の管理人は邦画を観ることは殆ど無く、友人も管理人もお目当ては「泳ぐ人」の方でしたが、「泳ぐ人」は上流階級の虚飾を剥ぐ問題作ということで、少し難解な作品で管理人にはピンと来ない。
かえって「約束」が胸に迫ったことを覚えています。
ショーケンが捕まるシーン、岸恵子がブランコに乗っているシーン。切なかったなぁ・・・。今観たら絶対に泣くな。
つまらないと思い込んでいた日本映画ですが、案外と良いじゃないと認識した思い出があります。
製 作 | 1972年 日本 |
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監 督 | 斎藤耕一 |
出演者 | 岸恵子 萩原健一 南美江 |
音 楽 | 宮川泰 |