恋人たちの予感:WHEN HARRY MET SALLY
初対面でお互いに最悪との印象を持った二人の男女が、5年後10年後と偶然の出会いを重ねるうちにお互いに何でも話し合える友情を築き、そこから更に愛情へと発展させていくまでを描いたユーモラスなラブストーリーです。
シカゴの大学を卒業したハリー・バーンズ(ビリー・クリスタル)は、恋人の親友サリー・オルブライト(メグ・ライアン)の車に同乗してニューヨークに向かう。しかしお互いの価値観や意見の相違で事あるごとに口論となる最悪の出会いだった。
その5年後に空港で偶然出会った二人にはお互いに恋人がいたが、隣り合わせの機中でまたも口論になる。
さらにその5年後に出会った時、ハリーは離婚直前でサリーは恋人と別れた直後だった。
会うと意見が合わず口論ばかりしていた二人だったが、この再会の時からお互いのことをじっくりと話し合うようになり、いつしか惹かれ合うようになる。
しかし二人は、これを友情だと思いたがる。
良いですねぇ、この映画。
サリーがちょっと小生意気な感じですけど、ものすごく可愛らしい。
初めの出会いの時には冷たい視線で彼女を見ていたハリーは、10年の歳月で偏屈なところが抜けて大人になって、彼女を見つめる目が優しい。
そんな二人はお互いの恋の悩みを率直に打ち明けて親しくなっていきます。
最初の出会いが最悪で変に気取らない関係だったからこそ、お互いに思っていることを率直に話せて、相手の意見を素直に聞ける、そういう良い友人関係になれた訳ですが、二人の気持ちは更に相手のことを思いやるような関係に変化していきます。
主演のメグ・ライアンが実に生き生きとしていて楽しい雰囲気が有ります。多くのラブ・コメに出演しているメグ・ライアンですが、このサリー役が一番似合っていて一番可愛くて魅力的だと管理人は思います。
もっとも実際にサリーのような女性と一緒にいたら、管理人は疲れてしまってダメだけど、この作品ではメグ・ライアンの魅力として良く出ていました。
映画の背景の景色もキレイですね。特に秋の装いの中をハリーとサリーが歩く場面はロマンチックです。
メグ・ライアンは美人だけど、ビリー・クリスタルは少し小柄でハンサムとは言えません。でもそんな二人をお似合いのカップルに見せる所が流石です。
また時折出てくるしゃれた会話が素敵ですね。ラストシーンも、こういう会話は日本人には出来ないよなぁと思いつつ見ていました。
こういう風に気軽に鑑賞出来て、気持ちが明るくなるような映画は本当に良いものです。
製 作 | 1989年 アメリカ |
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監 督 | ロブ・ライナー |
出演者 | メグ・ライアン ビリー・クリスタル キャリー・フィッシャー |
音 楽 | ハリー・コニック・Jr |