1942年のイタリア映画をキアヌ・リーヴス主演でリメイクしたラブ・ストーリー「雲の中で散歩」

1942年製作のイタリア映画をリメイクしたラブ・ストーリーです。元の作品は知りませんけど、管理人はこのキアヌ・リーヴス主演の映画がとても好きです。

第ニ次世界大戦が終わり、兵士として出征していたポール（キアヌ・リーヴス）は妻が待つ町に帰ってきた。

しかし妻は自分の事に夢中で出迎えにも来ず、ポールが戦地から幾度となく送った手紙もまったく読んでいなかった。

戦地にいる間に退役してからやりたい事を考えていたポールだったが、生活のためにチョコレートのセールスというかつての仕事に戻り、サクラメントへ向かう電車に乗る。

その車中で出会ったのが身重の美しいメキシコ人女性ヴィクトリア（アイタナ・サンチェス＝ギヨン）で、恋人に捨てられたヴィクトリアは一人で実家の父親に会うことを恐れ、人の良いポールはお腹の子の父親のふりをしてヴィクトリアの家族に会うことにする。

ヴィクトリアの実家は広大なぶどう園を経営している由緒正しい家系で、娘が妊娠して帰郷することなど許さない頑固者の父親と、優しい母親、祖父母や使用人たちが暮らす豪壮な館だった。

全体的にセピア色が似合うようなクラシックな雰囲気を感じさせる作品で、恋人に捨てられ悲嘆に暮れていたヴィクトリアが徐々にポールの誠実さに惹かれ、ポールもまたヴィクトリアの思いやりあふれる優しさに惹かれていくところが、分かりやすく素敵なラブ・ロマンスです。

孤児院で育ったポールが家族愛に飢えている感じも良く出ていたし、大家族でぶどう園を経営している一家の絆も、家族思いで頑固者の父親の姿も映画のテーマに合っています。

しかしどれほどヴィクトリアと惹かれ合っていても、妻が不実でポールと似合わなくても、ポールは妻を裏切ることなど出来ない誠実な既婚男性。

ポールがヴィクトリアと結ばれることは難しいのですが、やっぱりアメリカのラブ・ストーリーは期待を裏切らない。

ラストは寄り添って困難に立ち向かう二人で終わるところが管理人は好きです。

あまり話題になった映画ではないと思いますけど、ロマンチックな映画という意味では管理人のお気に入りベスト10に入る作品です。

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