ストリート・オブ・ファイヤー:STREETS OF FIRE
人気女性ロック歌手エレンが故郷でのライブ中に無法者の一団に拉致される。
それを知らされたエレンのかつての恋人トムは町に戻り、警察も手が出せない無法地帯である彼らの本拠地に乗り込み、エレンを助けだすという極めてストレートでシンプルな物語です。
しかし30年近く前の作品ですけど今でも人気があって、「何度見てもすごい50本」という映画に選ばれていて、たまにリバイバル上映されています。
何でこの内容で「何度見てもすごい50本」になるのかと言うことですけど、展開にすごくスピード感があって、作品中に流れる曲がストーリーに合っていて、登場人物がみんな妙に格好良いんですよね。
特に主人公のトム・コーディを演じるマイケル・パレがものすごく格好良い。
整った顔立ちで少し優男風なんですけど、やたらと強くてやたらと格好良い。管理人はこの作品以外でマイケル・パレを見たことがないけど、このトム役は不思議な程ハマっています。
トムの元カノのヒロイン、ロック歌手エレン・エイムを演じているのがダイアン・レイン。きつい顔立ちの美人がステージで絶唱する場面がこれ又格好良い。(但し実際には歌っていないそうですが)
トム・コーディを助ける元女性兵士マッコイ役のエイミー・マディガンが、素直に好意を表せないけど味のある役を上手く演じています。
そして無法者グループ「ボンバーズ」のリーダー役レイヴェンを演じたウィレム・デフォーも、怪しい魅力があります。
物語の舞台は架空の時代・架空の世界という事になっていますが、何やらマッドマックスや北斗の拳のような荒涼とした世紀末の町の雰囲気が、いかにもな香りがして面白い。
昔トムと別れて音楽の世界に進んだエレンは、今でもトムを忘れられず、ボンバーズから救われた後は、ロックスターの地位を捨て、トムと一緒に新しい道に踏み出そうとしますが、トムはエレンのために、彼女を奪い返そうと町を襲うボンバーズと対決します。
今でも愛している別れた彼女を守るために、敢然と危地に飛び込むタフな男が主人公の、ありえない話とシャレた音楽が単純に楽しめるB級映画の傑作です。
製 作 | 1984年 アメリカ |
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監 督 | ウォルター・ヒル |
出演者 | マイケル・パレ ダイアン・レイン |
音 楽 | ライ・クーダー |