愛しのローズマリー:SHALLOW HAL
美人ばかりを追いかけては振られている小太りの面食い男が、たまたま出会った自己啓発セミナー講師に催眠術をかけられて、容姿にかかわらず内面の美しい女性が美人に見えるようになってしまい、巨漢女性をスレンダーな超美人と思い込んで猛アタックするというラブ・コメディです。
牧師だった父親が死ぬ直前に錯乱して語ったバカらしい遺言を守って、外見の美しい女性だけを追いかけてはフラれ続けてきたハル(ジャック・ブラック)。
たまたま同じエレベーターに閉じ込められた著名な自己啓発セミナーの講師がハルにかけた催眠術で、内面の美しい女性が美人に見えるようになってしまう。
そんなハルが街でスレンダーな絶世の美女ローズマリー(グウィネス・パルトロウ)をナンパする。
いつもだったらアッサリ振られてしまうのに、何故かローズマリーはハルの誘いにのってくる。
それもそのはず、ハルには超美人に見えるローズマリーは実際は体重130kgを超えるとても太った女性だった。
外面だけで女性を判断する思い込みの激しいダメ男ハルが、催眠術で誰もが目をとめないような器量の悪い女性が美人に見えてしまう。
モチロン本人にはそんな意識はないので、周囲の人たちの反応が不思議なんですけど、でも人を外面ではなく内面で判断するようになったハルが奥深い人間に変わっていくのが面白い。
ボランティ活動をする女性ややけどを負った子供たちに対応するハルの姿は感動的ですらあります。
「見た目にとらわれていると本当に必要なことが見えなくなるんだよ」というメッセージが笑いと共に込められている出来の良いコメディですね。
ハルの視点から見えるローズマリーが可憐で素敵です。
グウィネス・パルトロウって管理人は神経質な印象を受けるけど、どことなく知的な美人ですし、この役柄にピッタリ有っているような感じで、本人も楽しみながら演じているように思えます。
そしてハルを演じるジャック・ブラックのふざけたようなマジメなような態度が、この作品に実に良く合っています。
こういう理屈抜きで楽しい映画が管理人は大好きです。
製 作 | 2001年 アメリカ |
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監 督 | ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー |
出演者 | ジャック・ブラック グウィネス・パルトロウ ジェイソン・アレクサンダー |
音 楽 | アイヴィ |