ローマの休日:ROMAN HOLIDAY

ローマの休日

ヨーロッパの某国の王女とアメリカ人新聞記者との1日の恋を、ローマ観光の名所紹介を重ねて描いた名作中の名作ロマンス映画です。

ヨーロッパ各国を表敬訪問中の某国王女アン(オードリー・ヘプバーン)は、滞在先のイタリア・ローマでこれまでのハード・スケジュールで溜まったストレス治療のために主治医から鎮静剤を投与される。

しかしかえって気分が高まってしまい、一人密かに夜のローマに出て行くが、鎮静剤の影響で街のベンチで眠り込んでしまう。

そこに通りかかったのは、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)で、彼は王女と気付かずに助けたアンを自分のアパートに泊めることになる。

翌朝、自分が救った見知らぬ女性の正体に気がついたジョーは、アン王女のローマ体験をスクープ記事にしようと、カメラマンのアーヴィング(エディ・アルバート)と共に王女をローマの町に連れ出す。

ジョーとベスパに二人乗りして、美容院で髪をセットしたり、スペイン広場でジェラートを食べたり、真実の口でジョーにからかわれたりするうちに、アンはジョーにほのかな恋心を抱き、ジョーは純真なアン王女が束の間の自由を謳歌している姿に心惹かれて行くのだが・・・。



ヨーロッパが憧れの地であった時代の、おとぎ話のような出来事を綴った純粋無垢な、ラブ・ストーリーとも言えないラブ・ストーリーです。

そしてオードリー・ヘプバーンという少女のような純粋さと女性としての美しさを兼ね備えた稀有な存在感を持つ女優あればこその作品です。

共演者のグレゴリー・ペックも逞しくて知的で、しかも優しい表情があって良いですねぇ。実は亡くなった管理人の母が大好きな俳優でした。

この映画はユーモアに溢れた楽しい作品なのですが、ラスト・シーンは変に大衆に迎合せずにキチンと大人の対応で描かれていて、ここがまた少し切ない感じがして良いのです。

この頃のアメリカ映画って、何であんなに輝いていたのでしょうか。


製 作 1953年 アメリカ
監 督 ウィリアム・ワイラー
出演者 オードリー・ヘプバーン
グレゴリー・ペック
音 楽 ジョルジュ・オーリック


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