心の旅:REGARDING HENRY
ハリソン・フォード演じる非情なエリート弁護士が強盗事件に巻き込まれて銃撃され、全ての記憶を失い廃人同様になるが、リハビリ施設の職員や家族のサポートにより良心的で心温かい人物として再生していくまでを描いたヒューマン・ドラマです。
ニューヨーク屈指のエリート弁護士ヘンリー・ターナー(ハリソン・フォード)は、今日も大病院で発生した医療事故の裁判で廃人になったとして訴えていた患者に勝利して裁判所を出た。
仕事では感情を廃して冷徹に処理し、家庭では妻や一人娘に対しても厳しい態度で臨む非情な男。そんなヘンリーが夜中にタバコを買いに行った先で強盗事件に遭遇し、狙撃され生死の境をさまよった挙句に廃人同様になってしまう。
全ての記憶を失い言葉を失い家族の顔も分からず、身体を満足に動かす事も出来ない状態から、必死のリハビリで何とか歩けるような状態にまで回復し家に帰ったものの、ヘンリーに記憶は戻って来ない。
そんなヘンリーを妻サラ(アネット・ベニング)は献身的に支え、父親とのふれあいが少なかった娘もヘンリーのリハビリに協力する。
やり手では有ったが情が薄く家庭を顧みなかった男が、記憶を失ったのと反対に得たものは子供のような純真さと思いやり溢れる心だった。
こんな感じの一人の男の再生の物語で、ハリソン・フォードの熱演も素晴らしかったですけど、ヘンリーの妻サラ役のアネット・ベニングが健気げで可愛らしくて優しくてシッカリしていてすごく良かったですね。
この作品はハリソン・フォード主演の映画の中でも一二を争う作品だと思います。少なくとも管理人は大好きです。
映画公開時にハリソン・フォードのファンだった管理人の家内に観に行こうと誘われ、あまり気乗りしないながらも観た記憶があります。
こういうヒューマン映画が基本的には好きでない家内はそれっきりで、管理人はすっかり気に入って何度もDVDなどで鑑賞しています。まったく人の世とは面白いものです。
製 作 | 1991年 アメリカ |
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監 督 | マイク・ニコルズ |
出演者 | ハリソン・フォード アネット・ベニング ビル・ナン |
音 楽 | ハンス・ジマー |