静かなる男:THE QUIET MAN
アイルランド出身のボクサー、ショーン(ジョン・ウェイン)はアメリカで試合中に相手のボクサーを殺してしまい、傷心を抱いて故郷の小さな村に帰り、廃墟のようだった自分の生家を買い戻して住む。
血の気の多いアイルランドの男たちは、ガタイは大きいけど紳士的なショーンを好人物だと認めつつも、ケンカも出来ない男と見ている。
そんなショーンは隣人であるダナハー家の勝気な娘メアリー・ケイト(モーリン・オハラ)と恋に落ちて結婚するが、彼女の兄レッド・ウィル(ヴィクター・マクラグレン)は吝嗇で癖のある大男で、ショーンのことが気に入らず、メアリー・ケイトに持参金を持たせない。
持参金を持たずに嫁ぐのは名誉の問題だと考えるメアリー・ケイトと、タカが持参金の事で騒ぎたくないショーンでは考え方が合わず、この事が原因で二人の仲が怪しくなる。
そんな状況に我慢が出来なくなったショーンは、ついに村中を巻き込む大騒動を巻き起こす事に・・・。
この作品も大好きな映画の一つです。
古き良き時代のアメリカ映画らしい脳天気な明るさが好き。アイルランドの美しい山河や風情や習慣がユーモアと愛情を持って描かれているところも好き。陽気な村人たちが大騒ぎする場面も好き。ジョン・ウェインのシブイ演技も好きです。
映画の中でジョン・ウェインが靴の裏でマッチを擦ってタバコに火をつけ、直ぐにポイっと捨てたりするシーンは、環境問題にうるさい今では考えられませんけど、何だか小粋な仕草で、大らかな時代のアメリカを感じます。
製 作 | 1952年 アメリカ |
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監 督 | ジョン・フォード |
出演者 | ジョン・ウェイン モーリン・オハラ ヴィクター・マクラグレン バリー・フィッツジェラルド |
音 楽 | ヴィクター・ヤング |