玉の輿を狙うちゃっかリ女性とホテルのウェイターとのおかしな関係を描いたフランスのラブコメ「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」

金持ちの男性との結婚を夢見るちゃっかり者の娘と、高級ホテルの冴えないウェイターの奇妙な関係を描いたフランスのラブ・コメディです。

玉の輿を狙う現金な女性イレーヌ（オドレイ・トトゥ）は、裕福な恋人と宿泊したビアリッツの高級ホテルのバーで、ウェイターのジャン（ガッド・エルマレ）を億万長者と勘違いして一夜をともにしてしまう。

その1年後に同じホテルでジャンと再会したイレーヌは、再びジャンと関係を持つが、それを恋人に知られて別れる羽目になる。

それではとジャンの元に駆けつけたイレーヌだったが、そこでジャンが貧しいウェイターであることを知ってしまう。

イレーヌに夢中のジャンはホテルをクビになるが、イレーヌにはお金の無いジャンの相手をするつもりは全くなく、新たな標的を探すのに一所懸命。

それでもジャンはイレーヌの気を引くため乏しい全財産をイレーヌにつぎ込むが、イレーヌの気持ちは変わらない。

一文無しになったジャンは、仕方なくイレーヌの元を立ち去ろうとするが、今度はふとした事からジャンが金持ちの未亡人マドレーヌ（マリ＝クリスティーヌ・アダム）に拾われて、ジゴロのような立場になってしまう。

「百万長者と結婚する方法」のような考えの女性と、彼女に振り回されているうちにジゴロのようになってしまう男を描いたロマンチック・コメディです。

どことなく皮肉が効いていて、いかにもフランス映画らしいシャレた雰囲気のある映画です。

ロマンチック・コメディでもお国柄が出るものですね。

初めはジャンが億万長者のふりをしたり、ちゃっかりしているイレーヌに貢ぐような展開になったりで、ちょっと底の浅い今ひとつの映画かと思いましたが、ジャンがジゴロみたいになって、それを見てイレーヌの気持ちが少し揺れるあたりから話が面白くなりました。

オドレイ・トトゥが美人で憎めない女性を演じています。可愛いくて良いですね。

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