太陽がいっぱい:PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

太陽がいっぱい

アメリカのミステリィ作家パトリシア・ハイスミスの「The Talented Mr. Ripley(リプリー)」を原作としたサスペンス映画で、主演したアラン・ドロンが一躍世界的スターとして大ブレイクするきっかけとなった名作です。

貧しい青年トム・リプリー(アラン・ドロン)は、放蕩三昧の息子フィリップ(モーリス・ロネ)を帰国させてほしいと富豪であるフィリップの父親から依頼されて、イタリアへと向かう。

しかしフィリップは恋人のマルジュ(マリー・ラフォレ)と遊びまくっていて、アメリカに帰国する様子を見せない。

フィリップを帰国させて謝礼金を受け取る予定だったトムは、次第にフィリップの尊大な態度に怒りを覚え、殺意を抱くようになるが・・・。



ニーノ・ロータの美しい主題曲が大ヒットし、アラン・ドロンが二枚目の代名詞となったルネ・クレマン監督の傑作サスペンス映画です。

日本で公開された当時、この映画を観てきた姉が興奮して映画の内容を話していたのを覚えています。管理人はまだ小学生でピンと来なかったですけど・・・。

記憶が今ひとつ曖昧ですが、管理人はこの映画を最初はTVで観たのだと思います。

管理人が小学生の頃に日曜洋画劇場がテレビ朝日で放映されるようになって、そのヒットで他局でも洋画の名作がTV放映されるようになって、洋画が大分身近になった時代だったと思います。毎週1本は洋画が観れるようになったわけですから・・・。

当時アラン・ドロンはやたらと格好良かった。管理人の目から見ても群を抜いて色男だったと思います。

この映画のアラン・ドロンは今観ても良いですねぇ。野心がギラギラしている貧しいチンピラ青年という感じが凄く良く出ています。

ただキレイな顔立ちの二枚目映画俳優ではなく、一見さわやかな青年風だけど、うちに凶暴性を隠している青年役を見事に演じていて、何度観てもすごいなぁと感じます。

取り立ててものすごいトリックとか、意外性のある展開があるわけではないのですが、ラストシーンの設定が見事だし、そこにニーノ・ロータの主題曲とアラン・ドロンの「太陽がいっぱいだ」というセリフがあって、ルネ・クレマンはエンターティメント映画にも「禁じられた遊び」の監督らしい奥の深さを感じさせます。

いつまでも色褪せない名画だと思います。


製 作 1960年 フランス/イタリア
監 督 ルネ・クレマン
出演者 アラン・ドロン
マリー・ラフォレ
モーリス・ロネ
音 楽 ニーノ・ロータ


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