ペネロピ:PENELOPE
先祖が魔女にかけられた呪いのせいで、豚の鼻を持って生まれた由緒正しい家柄のお嬢様ペネロピ(クリスティナ・リッチ)は、名家の独身男性とお見合いを繰り返しているが、彼女の素顔を観た途端に誰もが逃げ出してしまう。
ペネロピが受けた呪いを解くには、ペネロペと同じ階級に所属する名家の人間が彼女に永遠の愛を誓うことが必要だったが、資産家の娘で教養があり心優しいが、豚鼻の醜い容貌のペネロピに愛を誓う人物は誰もいなかった。
ペネロピが生まれた事にショックを受けながらも娘を深く愛する母ジェシカ(キャサリン・オハラ)は、何とかして名家の独身男性とペネロピをくっつけようと画策していたが、ある日没落した名家出身の男性マックス(ジェームズ・マカヴォイ)が現われて、ペネロピと言葉を交わす。
遊び人のマックスはペネロピの顔を見ても動じることはなく、気が合った二人は惹かれあうようになるのだが、実はマックスにはペネロピを幸せにできない秘密があった。
豚の鼻を持つからと外に出してもらえなかったペネロピですが、自分を客観視出来る素直な良い娘に育ちます。
何とか結婚して幸せを掴みたいと願っていますが、やっと自分を普通の女性として見てくれるマックスと出会ったものの二人の仲は進展せず、その事にショックを受けたペネロピは気持ちを切り替えて前向きに生きていくため外に出る事を決めます。
この辺りが単純なロマンチック・ファンタジィとは少し違って、自分を見つめ直して前を見て歩く気丈な女性の姿を描いていて良いです。
そしてそういう行動を取ることによってペネロピの気持ちも彼女の周りも変化していきます。
主演のクリスティーナ・リッチという女優さんは、子役時代にアダムス・ファミリーに出演していて、何となく不気味な女の子を好演していました。
キレイとか可愛いとかの次元を超えた、個性的で独特な魅力の有る女優さんです。
製 作 | 2006年 イギリス/アメリカ |
---|---|
監 督 | マーク・パランスキー |
出演者 | クリスティナ・リッチ ジェームズ・マカヴォイ |
音 楽 | ジョビィ・タルボット |