幸福への招待:Paris, Palace Hotel
クリスマスを間近にしたパリを舞台にして、お互いに金持ちのふりをして出会った、修理工の青年と美容室で働く娘とのロマンスを描いたフランスのラブ・コメディです。
クリスマス・イヴを明日に控えて賑わいでいるパリの高級ホテル「パリ・パラス・ホテル」の美容室で働いているフランソワーズ(フランソワーズ・アルヌール)は、夫人がチューリッヒ旅行に出かける支度であたふたしている宿泊客のドロルメル氏(シャルル・ボワイエ)の部屋に呼ばれる。
ドロルメル氏の用事をすませ仕事を終えて、雨が降る道を一人帰る彼女に、高級車に乗った青年ジェラール・ブリュニョン(ロベルト・リッソ)が声をかけてくる。
ジェラールに車で送ってもらうフランソワーズは、彼が会社を経営していると聞くと、思わず自分を裕福なドロルメル氏の娘だと偽ってしまう。
お互いの事が気になるジェラールとフランソワーズ。だが実はジェラールは顧客の車を引き取りに来た自動車修理工で、美しいフランソワーズの気を引くためにつまらない嘘をついてしまったのだ。
何とかフランソワーズと一緒にクリスマスを過ごしたいジェラールだが、でも自分はしがない修理工でしかない。しかし翌日、そんな二人に素晴らしい奇跡が起こる。
フランス映画って独特のお洒落な雰囲気がありますね。
この作品の二人が正装して金持ちのふりをして、ひょんな偶然から大邸宅で二人だけのクリスマス・イヴの豪華な晩餐をとる場面は、夢にあふれて本当にロマンチックな場面です。
フランス美人フランソワーズ・アルヌールがホントにきれいですし、ちょっと狂言廻しのような役割の名優シャルル・ボワイエは小粋ですねぇ。
フランソワーズ・アルヌールって管理人が大好きだった石森章太郎の「サイボーグ009」の003と同じ名前というか、多分彼女から付けたんでしょう。石森章太郎氏もフランソワーズ・アルヌールが好きだったんでしょうか・・・。
古典的でベタな作品ですけど、クリスマス・イヴに恋人同士で観るのにはピッタリの素敵な映画だと思います。また主題曲が小粋で美しいワルツで、ヨーロッパの味わいがある素敵な曲です。
しかしこの映画のDVDは発売されていないんですね。
と思っていたら、いつの間にかDVD化されていました。
製 作 | 1956年 フランス |
---|---|
監 督 | アンリ・ヴェルヌイユ |
出演者 | フランソワーズ・アルヌール ロベルト・リッソ シャルル・ボワイエ |
音 楽 | ポール・デュラン |