きみに読む物語:THE NOTEBOOK
貧しい青年と裕福な家庭の娘との激しい恋を回顧しながら、現在と過去の珠玉の愛を描いたラブストーリーです。
老人ホームで認知症の老女に同じ物語を何度も繰り返し読み聞かせる一人の老人。語りかける老人を知らない男性と言いながらも、老女は彼が読む物語を素敵だわと熱心に聞いている。
この映画は、そんな風に老人が老女に読む物語の体裁を取りながら始まります。
第二次世界大戦が始まる前のノース・カロライナの田舎町にやってきた裕福な家の娘アリー(レイチェル・マクアダムス)は、彼女に一目惚れした地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)の熱烈なアプローチを受けていつしか愛し合うようになるが、些細なことから諍いになり、結局は身分の違いや両親の反対を受けて別れてしまう。
それでもノアからの便りを待つアリーだったが、ノアが書いた手紙は全てアリーの母親の手元に留まり、アリーはノアと喧嘩別れをしたような気持ちのまま、身分の釣り合いのとれた青年と新しい恋をする。
一方で何度手紙を書いても返事を貰えないノアは、友人とヨーロッパ戦線に兵士として従軍し、故郷に戻ってからは夢だった廃墟と化した豪壮な邸宅の再生を行い、そこに一人で暮らしていた。
いつかアニーと二人で暮らすことを夢見ながら・・・。
ノアとアリー、この若い二人の映像がなかなかいい感じです。
その二人の激しい恋と、物語を読んでいる現代の老人二人を対比させるように映画は進んでいきます。
すぐに老人たちの若い頃を物語として語っているのは見当がつきますが、今の老人二人の関係や若い頃にどんな事が起きたのかが明らかになるのは、老女に読む物語が進むに連れてからです。
激しく愛しあう恋人達を描いたベタな純愛ストーリーという見方も出来ますけど、そんな風に言い切るのを躊躇わせるような崇高な雰囲気を感じさせてくれる映画です。
こんな風に人を愛していける人生は素敵ですね。感動しました。
製 作 | 2004年 アメリカ |
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監 督 | ニック・カサヴェテス |
出演者 | ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス |
音 楽 | アーロン・ジグマン |