幻影師アイゼンハイム:THE ILLUSIONIST
ハプスブルク帝国末期のウィーンを舞台にして、貧しい家に生まれた天才奇術師と美しい貴族令嬢の数奇な運命を描いたミステリアスな要素がいっぱいのラブストーリーです。
19世紀末のオーストリア・ウィーンで舞台に立つ天才奇術師のアイゼンハイム(エドワード・ノートン)は、際立った才能を発揮して独創的なイリュージョンを見せ絶大な人気を誇っていた。
彼の評判を伝え聞いたオーストリア皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)は、婚約者の公爵令嬢ソフィ(ジェシカ・ビール)を連れて彼のショーを観に出かける。
傲慢な皇太子の命によりアイゼンハイムの舞台に毅然と立つソフィ。しかし彼女の姿を見てアイゼンハイムは驚愕する。
その女性ソフィは彼がまだ若かりし頃に恋に落ちながら、身分の違いから仲を引き裂かれた最愛の女性だった。
お互いを認め合った二人は秘かに会うようになるが、その事は皇太子の命令によりアイゼンハイムを見張る警察官の知ることになり、そしてソフィは皇太子邸で謎の死を遂げてしまう。
ソフィの死によりショックを受けたアイゼンハイムは、ソフィの幻影を蘇らせるイリュージョンを行うのだが・・・。
まるで騙し絵のような展開の作品で、最後の最後まで引き付けられる作品です。
アイゼンハイムの行うイリュージョンが大きな要素を占めていますけど、ただ管理人にはトリックのタネが良く分かりませんでした。
舞台が19世紀のオーストリアということで、全体的に落ち着いた格調のある作品で、出演者が良かった。特に公爵令嬢を演じたジェシカ・ビールに上流階級の雰囲気があって良かったです。
ジェシカ・ビールは、SF映画「NEXT -ネクスト-」を観たときにはあまり印象に残りませんでしたが、この作品で観るとなかなか魅力的な女優さんです。
あまり期待せずに観た映画でしたけど、予想外の展開で面白かったです。
製 作 | 2006年 アメリカ |
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監 督 | ニール・バーガー |
出演者 | エドワード・ノートン ジェシカ・ビール ポール・ジアマッティ |
音 楽 | フィリップ・グラス |