卒業:THE GRADUATE

卒業

中年女性に籠絡された若者が、その女性の娘と恋仲になり、周囲の反対を押し切って彼女と一緒になるという、マイク・ニコルズ監督の伝説的な青春映画の名作です。

大学を優秀な成績で卒業したベンジャミン(ダスティン・ホフマン)の祝賀パーティで、両親の友人のロビンソン夫人(アン・バンクロフト)がベンジャミンを誘惑してくる。

大学を卒業したものの自分がやりたい事がハッキリせず、漠然とした焦燥感を感じていたベンジャミンは、そうした気持ちから逃れるかのようにロビンソン夫人と逢瀬を重ねるが、そんなところにロビンソン夫人の娘エレイン(キャサリン・ロス)が帰郷してくる。

エレインはベンジャミンの恋人に良いと考えたベンジャミンの両親は、気の進まないベンジャミンにエレインとデートすることを勧め、ベンジャミンはエレインに嫌われようとして彼女をストリップに連れて行くが、涙を流して嫌がる清純なエレインに心を惹かれてしまい、彼女と付き合い始める。

しかし二人の恋愛に嫉妬したロビンソン夫人は、エレインと別れないと自分との関係をバラすとベンジャミンを脅す。



嫉妬に狂ったロビンソン夫人はベンに誘惑されたとしてベンと自分の関係をばらし、ショックを受けたエレインはベンと別れて、両親の勧める別の青年との結婚を決めます。

しかし結婚式の最中に、教会の窓からベンがエレインの名前を何度も何度も叫び、列席者が大騒ぎしている中、エレインはウェディング・ドレスのまま教会を抜け出しベンの元に駆け寄る・・・あまりに有名な場面ですね。

順風満帆に生きてきた今までの自分に疑問を抱き、これからどうしようか悩む心の隙間に入り込んだロビンソン夫人との関係や、そんな泥沼から抜け出すきっかけを与えてくれた可憐なエレイン。何だかあの時代の青春ですねぇ。

管理人はこの映画を高校生の頃にリバイバルで観ました。

当時人気の高かったサイモンとガーファンクルの曲が全編に流れていて、その音楽が強く印象に残っていて、ミセス・ロビンソンはもとよりサウンド・オブ・サイレンスやスカボロー・フェアを聴いても、管理人はこの映画を連想してしまいます。

今観ると懐かしいという気持ちしか感じないかも知れませんが、自分の青春時代とかぶる作品は永遠の名作です。

ただ最近の若者が観た時に、同じような感想を持つかと言えばどうなんでしょうね。


製 作 1967年 アメリカ
監 督 マイク・ニコルズ
出演者 ダスティン・ホフマン
キャサリン・ロス
アン・バンクロフト
音 楽 ポール・サイモン
デイヴ・グルーシン

 

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