天真爛漫な青年を主人公にしたエルヴィス・プレスリーのミュージカル・コメディ「夢の渚」

天真爛漫というか天然ボケの青年とその家族が手にしたフロリダの海岸沿いの土地を巡って巻き起こる騒動を描いたエルヴィス・プレスリー主演のコメディです。

生活保護を受けているポップ・クィンパー（アーサー・オコンネル）は、傷病手当を受給している元軍人の息子トビー（エルヴィス・プレスリー）と養子に迎えた子供たち、それに子守りのホリー（アン・ヘルム）とともに、新しいハイウェイ沿いの海岸でモーター・ホームに暮らしている。

そこに役人がやって来て、一家にすぐ立ち退くように命ずるが、ポップはこの土地は自分たち一家が開拓した土地だと主張して所有権を宣言し、この地で釣り道具屋を開いてしまう。

そうすると似たような境遇の人たちが集まりだして、何もないところが賑やかになりだすが、それに目をつけたのが賭博で儲けようとするギャングの親玉ニックだった。

住人たちはギャングに対抗するためトビーを保安官にするのだが・・・。

管理人が一番初めに観たプレスリーの映画です。

彼の主演する映画の中では高い評価を受けている作品ではないようですけど、実は管理人の一番のお気に入り。

貧しい一家が偶然が重なってトントン拍子にハッピーになっていく物語で、大した内容があるわけでもないですけど、プレスリー演じるトビーが人が良い天然ボケキャラで誰からも愛される人物として描かれていて、素直な行動が結果的に良い風に展開していく話は観ていて可笑しいし、明るい気分になれるので好きです。

この作品のプレスリーがまた妙にリラックスしているように見えて、実際に良い人なんじゃないかと思わせてくれます。

トビーとホリーの素朴なロマンスも楽しいし、スターが主演して自分の曲を歌う青春音楽映画の定番のような展開には、観ていてほのぼのとして来ます。

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