トム・クルーズとニコール・キッドマン主演の西部開拓時代のドラマ「遥かなる大地へ」

この映画の制作時は夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンが主演した、西部開拓時代のアメリカを舞台にしてアイルランド移民が苦闘の末に土地と愛情を得るまでを描いたドラマです。

アイルランドの貧農ジョセフ（トム・クルーズ）は地代を払わないからと家に火をつけた地主に腹を立て、自暴自棄になって地主を殺すために地主の邸宅に向かった。

しかしジョセフが持っていたボロボロの銃では人を殺すことなど出来ず、かえってジョセフ自身が怪我をしてしまい、案外と人の良い地主の家で看病を受ける。

そこで出会ったのが地主のお転婆娘シャノン（ニコール・キッドマン）で、ジョセフは定められた婚約者に縛られることのない自由に憧れるシャノンにそそのかされ、彼女の召使のような形で土地をタダでくれるというアメリカに逃げるハメになる。

しかし船が着いたボストンでシャノンが盗難にあった事から、知らない土地で二人は貧困に喘ぎ、ジョセフはシャノンを妹と偽って部屋を借り、土地がタダで手に入るというオクラホマに向うために、賭けボクシングの試合に手を染めるのだが・・・。

時にはユーモラスで時にはシビアで、身分の違いを乗り越えて惹かれあっていく二人が凛々しい作品です。

困難にもめげずに、寄り道をしても目的を見失わずに努力するという、昔ながらの正統的なアメリカ映画の雰囲気が良い感じです。

それに加えて少しロマンス小説っぽい内容を加味した西部劇になっています。

もっとも、タダで土地を手に入れると言っても、あれは本来は原住民のネイティブアメリカンの土地なんでしょうけど、そういう事がテーマの映画ではないので、困難辛苦を乗り越えて幸せを手にする若者たちの物語と素直に観るべき映画です。

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