エターナル・サンシャイン:Eternal Sunshine of the Spotless Mind
バレンタインを間近に控えた頃、消極的で気持ちの優しいジョエル(ジム・キャリー)は、気性の激しい恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と喧嘩になり別れてしまう。
しかしクレメンタインを愛しているジョエルは、バレンタインのプレゼントを持って彼女の働く本屋に仲直りに出向くが、クレメンタインはジョエルを全く知らない他人のように扱う。
訳が分からずに困惑しているジョエルに渡されたのは、「クレメンタインはジョエルの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように」という内容の手紙。
クレメンタインはジョエルとの思い出を全て忘れようと、記憶を消す事が出来るという「ラクーナ社」で記憶除去手術を受けていた。
この事にショックを受けたジョエルは、自身もジョエルの思い出を消すため、記憶除去手術を受ける事を決めるのだが・・・。
脚本を書いたチャーリー・カウフマンがアカデミー賞・脚本賞を受賞した、ジム・キャリーとケイト・ウィンスレット主演の切ない恋愛を描いたSF映画です。
物語が時系列に沿って展開されずに、記憶を失った恋人たちの消しきれていない思い出や、過去の出来事に遡って描かれているので、やや分かりづらい感じを受けましたが、ジム・キャリーのシリアスな演技が胸に迫るような映画です。
お互いに愛し合う幸せな恋人たちが少しずつずれていって、些細なきっかけで口論になり、別れてしまうというのは現実によくある話です。
出会ったばかりの頃のきらめくような気持ちは薄れていき、今は相手の顔を見るだけで不愉快な気持ちになる。でも冷静になれば、相手のことが嫌いになったわけでもない。
すれ違う気持ちがつらくて別れた恋人。その思い出は全て忘れて、新しい一歩を踏み出したい。でも忘れたくない思い出もあって・・・。
ストレートな恋愛映画ではありませんが、人を愛することと気持ちのスレ違いをテーマにしたユニークな恋愛映画だと思います。
製 作 | 2004年 アメリカ |
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監 督 | ミシェル・ゴンドリー |
出演者 | ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット イライジャ・ウッド キルスティン・ダンスト |
音 楽 | ジョン・ブライオン |