コットンクラブ:THE COTTON CLUB
1920年代のニューヨーク・ハーレムの豪華なナイトクラブ「コットンクラブ」を舞台にして、ギャングの大物を救ったことから彼の手下のように扱われたコルネット奏者とギャングの愛人の歌手との恋と数奇な運命を描いた、懐かしいジャズの名曲とタップダンスを思う存分楽しめる豪華な映画です。
禁酒法下のニューヨーク・ハーレムにある高級ナイトクラブ「コットンクラブ」の近くにある小さなクラブで、黒人ミュージシャンと一緒にジャズを演奏していた貧しいコルネット奏者ディキシー・ドワイヤー(リチャード・ギア)は、警察官に変装した刺客に殺されそうになったギャングのボス、ダッチ・シュルツ(ジェームズ・レマー)と彼の愛人で歌手のヴェラ・シセロ(ダイアン・レイン)をひょんな事から助けてしまう。
それを恩にきたダッチにパーティの演奏者として雇われるが、ダッチの用心棒としてそこに居たのは弟のヴィンセント(ニコラス・ケイジ)。パーティ会場ではコットンクラブのオーナーで暗黒街の顔役オウニー・マデン(ボブ・ホスキンス)が、ダッチと彼を暗殺しようとした男の手打ちをしようとしていたが、興奮したダッチは相手の男を殺してしまい、その現場を目撃したディキシーはギャング団に引きこまれてしまう。
吝嗇家で感情的で危険な男ダッチから逃れるため、ディキシーはオウニーの助けも借りてハリウッド俳優として再出発するが、ディキシーと一度は結ばれたヴェラはダッチの手から逃れることが出来ない。
そして時代は大恐慌時代から新しい変革の時を迎えようとしていた。
この映画、管理人はすごく好きです。
映画公開時に3回くらい観たし、その後で名画座でも観たし、DVDも買いました。
コッポラ作品ではゴッドファーザーよりも好きかもしれない。(但し完成度ではゴッドファーザーに敵わないのは認めます)
イタリア・マフィアが台頭する前の時代のギャングの抗争や人種問題なども描いていますけど、まずは音楽が素晴らしいです。音楽を担当したのは007シリーズで有名なジョン・バリーです。(彼の「ジェームズ・ボンドのテーマ」もいい曲ですよね。)
そしてディキシーの話と平行して進む黒人タップダンサー、サンドマン・ウィリアムズ(グレゴリー・ハインズ)のショーも又すごい。
登場人物がギラギラしていて、貧しい時代で誰もがのし上がっていこうと必死になっているエネルギーのようなものもヒシヒシと感じます。
1920年代のけばけばしい化粧をしたダイアン・レインが妖艶な魅力を放っていますが、この時まだ19歳だったとか。あの頃のダイアン・レインって輝いていましたね。
物語の終わりの方のミニー・ザ・ムーチョが迫力あって、こういうジャズって良いですよね。やっぱりこの映画好きだなぁ・・・。
製 作 | 1984年 アメリカ |
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監 督 | フランシス・フォード・コッポラ |
出演者 | リチャード・ギア ダイアン・レイン グレゴリー・ハインズ |
音 楽 | ジョン・バリー |