シティ・オブ・エンジェル:CITY OF ANGELS
死者の魂を天国に導く天使と病院に勤務する女性外科医とのロマンスを描いた作品です。
死んだ人間を天国に迎える役目を持つ天使たち。
感情を持たないはずの天使セス(ニコラス・ケイジ)は、自分の患者の死に出会って落ち込んでいる医師のマギー(メグ・ライアン)に出会い恋に落ちてしまう。
天使の姿は人の目には映らないのだが、天使自身が強く望めば人間の目に映ることがある。
ある日セスはマギーの前に現われて彼女に話しかける。
セスの正体を知らないマギーだったが、不思議な静けさを持つ謎めいたセスと話すうちに彼に惹かれていく。
そうしてマギーの病院内で過ごすことが増えたセスは、ある日天使から人間に生まれ変わる方法がある事を知る。
苦悩から解放されている天使たちが、実は人間が感じるものに興味を抱いているのが少し面白い感じです。
夜明けの音楽を聴くために浜辺に集まる天使たちの姿には、とても静謐な雰囲気があり、この作品の雰囲気がよく表れています。
メグ・ライアン主演ということで賑やかなラブコメを連想しますが、この作品は静かな雰囲気を漂わせた、美しくて少し風変わりな映画です。
永遠に生きる清らかな天使から、愛のために限られた命の人間になるという決断を下すセス。
精神的にも肉体的にも欲望や苦悩から解放され、永遠の命を持つ天使から、喜びも感動もあるけど痛みを持つ有限な命の人間に生まれ変わって、新しい感覚に驚きながらマギーのところに向かうセスの姿が、生きているということを象徴していて良かったですね。
製 作 | 1998年 アメリカ |
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監 督 | ブラッド・シルバーリング |
出演者 | ニコラス・ケイジ メグ・ライアン |
音 楽 | ガブリエル・ヤレド |