街の灯:CITY LIGHTS
チャールズ・チャップリンが原作・脚色・監督・主演を務めた、素朴なドタバタ・ギャグとペーソスに溢れた無声映画の傑作です。
大恐慌時代のアメリカ、極端に不景気な世の中で、定職もなく取り柄もなく風彩のあがらない小男チャーリー(チャールズ・チャップリン)は、街角で花を売っている盲目の貧しい娘(ヴァージニア・チェリル)に恋してしまう。
浮かれたチャーリーは彼女に分不相応なお金を渡してしまうが、彼女はチャーリーの事を裕福な紳士だと勘違いしている。
娘と会いたいチャーリーは清掃作業員になって真面目に働くのだが、不器用な彼は仕事をうまくこなせず、あっさりと失職してしまう。
病に倒れた娘を救い彼女の目を治療したいチャーリーは、今度は賭けボクシングに飛び入り参加するが、全く歯がたたずに叩きのめされる。
そんな失意に沈むチャーリーが出会ったのは酔っ払いの大金持ちの男。
酔っ払いは酔った勢いでチャーリーに大金を渡すが、酔いが醒めるとその事を忘れて大騒ぎになる。
一方で大金を貰ったチャーリーは、その金を娘に渡して手術をするように言うのだが・・・。
管理人が子供の頃、TVでよくチャップリンの短編映画を放映していました。
時代の背景とかが分からなかったし、当時はドタバタ喜劇の味わいもよく分かりませんでした。彼の笑いは例えドタバタであっても大人の風刺に満ちていますし、子どもには少し難しいんですね。
この映画は管理人が高校生の頃にリバイバル上映された作品で、白黒の無声映画ですが美しい作品です。
最後に娘が「あなたなの?」と言って、チャーリーが頷いて映画が終わったように記憶しています。
最近、白黒サイレントのフランス映画「アーティスト」が、アカデミー作品賞などを受賞して話題になりましたが、チャップリンの作品は80年も前の作品なのに未だに感動を与える。スゴイ事ですよね。
製 作 | 1931年 アメリカ |
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監 督 | チャールズ・チャップリン |
出演者 | チャールズ・チャップリン ヴァージニア・チェリル |
音 楽 | アルフレッド・ニューマン チャールズ・チャップリン |