ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンによるラブコメの名作「アパートの鍵貸します」

ニューヨークの大手保険会社に勤める青年バド（ジャック・レモン）は、自分のアパートを上司である4人の課長たちに浮気場所として貸して、出世の足がかりにしようとしていた。

ところがその事に気がついた部長のシェルドレイク（フレッド・マクマレイ）は、バドに課長昇進を持ちかけて彼のアパートを自分の情事に利用しようとする。

シェルドレイクとの取引で課長昇進が決まったバドは、以前から好意を抱いていたエレベータガールのフラン（シャーリー・マクレーン）をデートに誘うが、フランにはやんわりと断られてしまう。

実はシェルドレイクがバドのアパートで浮気している相手がフランだった。

フランはシェルドレイクが奥さんと離婚して自分と一緒になると信じていたが、シェルドレイクにその気がないことを知ると、絶望してバドの部屋で睡眠薬で自殺を図る。

そこに帰宅したバドは、自分のベッドで倒れ込んでいるフランと睡眠薬を見つけて事情を知り、隣人のドレイファス医師（ジャック・クラッシェン）に救いを求め、献身的に彼女を看病するのだが・・・。

出世のために自分のアパートを貸している独身男の冬の寂しい夜、情事が終わった頃に帰宅すると密かに恋している女性が自殺未遂で自分のベッドに倒れていて、それを浮気相手の上司に報告して、上司の情婦を懸命に看病して・・・。

人が良いのか悪いのか、よく分からない役をジャック・レモンが好演しています。ほんとに彼は達者な役者さんですね。

フランは世慣れた部長に恋しているうぶな娘ですが、でもバドに介抱されて一緒に過ごすうちにバドのことが気にかかり始めます。フラン役のシャーリー・マクレーンはいわゆるハリウッド美人ではないけど、どこか愛嬌がありますね。

ユーモラスでペーソスがあって、ロマンスがあってヒューマン・ドラマっぽい感じもします。管理人には当時のハリウッドのトレンディ・ドラマといった感じの洒落た印象もあります。

この作品、本当に好きな作品の一つです。

こういう作品を観ると、映画って本当にいいですねぇと思います。

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