カサブランカ:CASABLANCA

カサブランカ

舞台となるのはパリ占領からしばらくした仏領モロッコの都市カサブランカ。

ここにはナチス・ドイツの迫害から逃れアメリカに亡命しようとする人々が、何とか許可証を手に入れようと集まってきていた。

このカサブランカでナイトクラブを経営する皮肉屋のアメリカ人リック(ハンフリー・ボガート)の前に姿を現したのは、ナチに追われる抵抗運動の指導者ヴィクター・ラズロ(ポール・ヘンリード )と、その妻でかつてパリでリックが恋に落ちた女性イルザ(イングリッド・バーグマン)だった。

リックとイルザはパリで恋人同士として暮らしていたが、ドイツ軍の侵攻によりパリが陥落した時、一緒に脱出しようと誓ったイルザはリックの待つ駅に現れず、ただ別れの手紙を送り、それ以来リックは愛する人に裏切られたと傷心の日々をおくっていた。

しかし再びリックの前に現れたイルザは、夫と共にアメリカに渡る旅券を手に入れようとリックに救いを求めてくる。



リックとイルザのロマンス、愛すればこその自己犠牲、友情、愛国心の発露、異国情緒などを簡潔にまとめた名作ですが、ともかくハンフリー・ボガートがハードボイルドですごく格好良い。

特別美男子というわけでもないのに、何であんなに格好良いんだろう。またトレンチコートが似合うんですよね。

この作品以降も格好の良いヒーローは何人も現われるけど、ボガートを超える人物にはなかなかお目にかかれません。

それとイングリッド・バーグマンの可憐なこと。なんて綺麗なんだろう。

「君の瞳に乾杯」とか「そんな昔のことは忘れた」「そんな先のことは分からない」なんていう、今では気取ったお笑い芸人が話すようなセリフが随所に散りばめられて、お笑い芸人が言えばギャグだけど、この映画の中でボガートが語れば気が利いたセリフに聞こえます。

管理人が初めてこの作品を観たのはTVの日曜洋画劇場で、まだ小学5年生くらいの頃でした。

小学生向きの映画ではないと思いますけど、このラスト・シーンを観て格好良いなぁ・・・と感動したのは覚えています。

いつまでも色褪せない名作ってこういう映画を言うんでしょうね。


製 作 1942年 アメリカ
監 督 マイケル・カーティス
出演者 ハンフリー・ボガート
イングリッド・バーグマン
音 楽 マックス・スタイナー


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